音階と調の関係:11分ですべての『調』を覚える方法

調は音楽理論の一つで、曲の雰囲気を決めるのに必要な役割を担っています。

それだけでなく、楽譜の読み書き、メロディやアドリブパートの作曲、耳コピなどの作業を理論的な側面から俯瞰(ふかん)するためにも重要です。

 

様々なメリットを享受できるにも関わらず、多くの演奏者・DTMerは耳と感性だけを頼りにしており、音階と調の理論を理解していません。

といっても、調は種類が豊富なので、ただ闇雲に暗記するのは大変です。

 

そこでこの記事では、音楽に関わる全ての人が理解しておくべき『音階と調の関係』、効率よくすべての調を覚える方法を紹介します。こんな私でも簡単に覚えられたので、だまされたと思って読み進めてください。

事前知識として、音程、度数の数え方を知っておく必要があります。

音階(Scale)とは

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あるルールに基づいて1オクターブ分の音が並んでいる状態を音階といいます。

『あるルール』とは大きく分けて次の3つです。

  • 長音階
  • 短音階
  • その他の音階(教会旋法、ヨナ抜き音階など)

この記事では長音階と短音階を詳しく見ていきましょう。

 

長音階(Major Scale)のルール

ある音を出発点とし、順に長2度→長2度→短2度→長2度→長2度→長2度→短2度の音程関係で並んでいる音階を、長音階と呼びます。

 

この音階の曲は、明るい雰囲気を持つ傾向にあります。

度数の数え方はこちらの記事で紹介しているので、ご覧ください。

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この音程関係を守っていれば、どの音を出発点にしても、長音階としての性質が保たれます。

例えばこちらの画像はFから始まる長音階です。

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こちらはE♭を起点とした長音階。

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短音階(Minor Scale)のルール

ある音を出発点とし、

長2度→短2度→長2度→長2度→短2度→長2度→長2度

の音程関係で並んでいるのが短音階です。

この音階の曲は、物悲しい性質を持つ傾向があります。

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長音階と同様、この音程関係が崩れなければ、どの音から始まっても短音階です。

下の画像はFを起点にした短音階。

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E♭から始まれば下図のような短音階となります。

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調(Key)

特定の音を主役(主音)として、主役の特徴に合う特定の音階が形成されます。

調号

曲がどの調になっているのかを楽譜に示すための記号です。

五線譜の冒頭、音部記号の横に変化記号を使って表します。

調号

 

 

調は長音階と短音階、合わせて全16種類あります。

異名同調を含めるとそれ以上です。

丸暗記するのはとても大変ですが、次に紹介するルールを理解すれば、簡単に覚えることができます。

 

調の覚え方

調には、次の3つのパターンがあります。

  1. ○長調(または短調)
  2. 変○長調(または短調)
  3. 嬰○長調(または短調)

それぞれ次のルールで調名が決まります。

 

○長調(○短調)

ある音を主音に、長音階が形成される調を長調といい、短音階なら短調です。

主音がDの長音階はニ長調。

同じく主音がDの短音階はニ短調と呼びます。

 

変○長調(変○短調)

♭記号がついた派生音が主音であれば、頭文字に『変』をつけます。

例えばE♭が主音の長音階は変ホ長調。

A♭が主音の短音階は変イ長調です。

 

嬰○長調(嬰○短調)

♯記号がついた派生音が主音の場合、頭文字に『嬰(えい)』をつけます。

すなわち、C♯が主音の長音階は嬰ハ長調。

G♯が主音の短音階は嬰ト短調と呼びます。

 

調の覚え方まとめ

まとめると、次のルールを知っていればすべての調、どの音が派生音なのかも分かるようになります。

  • 長音階なら長調、短音階なら短調
  • 主音が♯なら嬰
  • 主音が♭なら変

 

まとめ

調と音階がどのような関係になっているか、理解いただけたでしょうか。

どの音が主音でも、自由に音階と調を構築できるはずです。

ただし、ここで紹介した調の覚え方だけでは、調号から調名を言い当てるのは難しいので、後の記事でその補完をします。

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コメント

  1. ななしごえ より:

    私も吹奏楽経験者です。
     もうアラフォーですが
    MuseScore関連をネットで引いていて伺いました。
    画像もきれいにまとめていてわかりやすい説明だと思います。

    一点だけ、、
    「調合」ではなく「調号」ですよ。。

     「音階と調の関係:11分ですべての『調』を覚える方法」
     「耳コピのコツ:音を採譜するための具体的な手順とやり方」

    に、ありました。

    1. hoda より:

      ななしごえさん。

      ご指摘ありがとうございます。
      できるだけ正確な情報を発信するように心がけていますが、細かいミスが絶えません。
      精査が不十分な記事もいくつかあります。
      なのでこうしてご指摘いただけると非常に助かります。

      ミューズスコアの記事をご参考くださったようでとても嬉しいです!
      カテゴリー分けなども含め、まだまだ分かり難い点が多いかなと思います。
      少しずつ修正していきますのでまた来てください^^

      1. ななしごえ より:

        とんでもないです。他のサイトにも調合となっているものが散見されますので、一定は仕方ないのかなと思います。
        ミスを恐れていたら運営できませんし、自分は臆病でサイトを発表できず、hodaさんのような管理人さんを尊敬します!
        サイトのご発展をお祈りします。

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