
前バージョンのミューズスコアでは再生パネルでスウィングの切り替えができました。
しかしMuseScore2になってスウィング関係の記述や再生方法が変わりました。
この記事ではシンバルレガートの入力をとおして、スウィングとシャッフルの設定と再生方法などをまとめます。
楽譜冒頭に置く、例のスウィング記号、シャッフル記号の入れ方はこちらの記事をご覧ください。
記事内目次
シンバルレガートの記譜
シンバルレガートとは、シンバルを一定のリズムで鳴らし、グルーヴ感を引き出す奏法です。
ジャズなどでよく使われます。
そのままシンバルレガートを楽譜に表現すると次のようになります。
演奏上は三連符が基本になるのですが、楽譜にすると見にくいです。
なので次のように簡略化します。
『この曲の8分音符は跳ねてください』
という記述が『Swing』です。
スウィング・シャッフルを設定する方法
段テキスト機能を使います。
次の手順で曲にスウィング設定します。
- 『パレット』の『テキスト』を開く
- 『スウィング』を曲冒頭の音符へドラッグ&ドロップ
こうなります。
「カタカナがいやだ~」
安心してください。
テキストをダブルクリックして編集できます。
この”Swing”表記を”Shuffle”に変更し、あとで説明する設定項目を調整すれば、シャッフルにも応用できます。
これで再生にスウィング設定が反映されますので、『表示』→『再生パネル』にチェックを入れ、再生パネルから曲を聴いてみてください。
スウィング・シャッフルの設定を細かく調整する
スウィングのテキストを右クリックし、『段テキストのプロパティ』を開きます。
『スウィングの比率』の数値で、跳ね具合を変更します。
だいたい54~62%がそれっぽいスイングで、67%にすれば三連符にきっちりはまる跳ね具合になります。
やったね!
スウィング設定はMIDIファイルにも反映される
これはとても重要です。
ここで設定したスウィングは、MIDIレベルで記録されています。
エクスポート(出力)したMIDIファイルを他のDAWソフト、FL studioやCubaseにインポート(読み込み)した場合にも、スウィング状態でノートされます。
MuseScoreでスウィングの楽譜を作成し、DAWで読み込んで曲を完成させる。
という連携がスムーズに行えます。
もう一つのスウィング設定方法
メインツールの『スタイル』→『一般』を開きます。
『スコア』という場所でスウィング設定ができます。
まとめ
スウィングはパレットの『テキスト』から曲冒頭の音符へドラッグアンドドロップで付与できます。
スウィング設定は追加したスウィングテキストを右クリック→『段テキストのプロパティ』で変更できます。
シンバルレガートやシャッフルビートの記譜がスッキリするので便利です。
さらに、この設定はMIDIファイルにも反映されるので、DAWの連携もスムーズにおこなえます。
次に読むべき記事はこちらです。