
「曲全体のテンポ(速度)を変更したい」
「曲の途中でテンポを変えたい」
前バージョンと比べてMuseScore2では、テンポに関する設定がかなり容易になりました。
一方で、「え!これ使えなくなったの?」という出来事もありました。
速度標語の入力がその一つです。
この記事ではミューズスコア2のテンポ設定についてまとめます。
記事内目次
再生パネルでテンポを変更する
ツールバーの『表示』から『再生パネル』をクリックするか、『F11』キーで再生パネルが表示されます。
再生する場合のみ、ここで『テンポ』を調整することができます。
楽譜のテンポ表記には反映されません。
楽譜のテンポ表記から変更する
次の手順で楽譜全体のテンポを変更できます。
- テンポテキストをクリック
- インスペクタウインドウの『テキストに従う』をチェック
- テキストをダブルクリックして数字を変更する
速度標語を入れる
速度標語(Tempo marking)というのは、AndanteやModerato、Allegroなどの楽曲全体の速度を示す言葉です。
上記の例は左からアンダンテ、モデラート、アレグロと呼びます。
前バージョンはこれらのテキストを呼び出せて使えましたが、MuseScore2では自分で入力しないといけません。
速度標語は次の手順で追加できます。
- テンポテキストをクリック
- インスペクタウインドウの『テキストに従う』をチェック
- テキストをダブルクリックして『速度標語』をキーボードで入力
曲の途中でテンポを変える
テンポを曲の途中で変更するというのは大きく分けて次の2種類です。
一つは曲全体のテンポを変えること。
もう一つは数小節かけて次第に減速(rit.)・加速(Accel.)したりしてテンポを変えることです。
曲全体のテンポを途中で変更する
次の手順でテンポテキストを挿入します。
- 挿入したい場所の小節の音符または休符を選択
- 『パレット』の『テンポ』を選択
- テンポテキストをダブルクリックまたはドラッグ&ドロップして挿入
アッチェレランドやリタルダンドを挿入して次第にテンポを変える
『段テキスト』で挿入できます。
ただし、再生には反映されません。
今後のアップデートでの改善に期待しましょう。
段テキストは次の手順で挿入します。
- 挿入したい位置の音符または休符を選択
- 『パレット』の『テキスト』を開いて『段テキスト』をダブルクリックして挿入
- 挿入された『段テキスト』をダブルクリックしてキーボードで編集
まとめ
- 再生パネルからテンポを変更する方法
- テンポテキストから変更する方法
- 途中でテンポを変更する方法
- rit. accel.の挿入方法
以上4点をまとめました。
アッチェルやリタルダンドが再生に反映されない点は残念です。
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